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益子国際工芸交流事業

益子国際工芸交流事業 2023秋

サンドラ・ホルツァー/Sandra Holzer
(陶芸家・オーストリア)

滞在期間:2023年10月7日(土)-11月21日(火)

©️Philipp Ender

略歴

1993年 オーストリアに生まれる
2014〜17年 ニューデザイン大学 手作業による物質文化コース 学士(オーストリア・ザンクトペルテン)
2018〜19年 金属製造所や磁器製造所にて見習い(オーストリア・ウィーン)
2019〜21年 窯業専門学校にて学ぶ(オーストリア・シュトオプ)
2019年〜 ウィーン美術学校講師 「デザインと空間」、「ライノセラス 3Dを用いた3Dビジュアライゼーション」(オーストリア・ウィーン)
2020年〜 独立し、個人作家FRANZI.ISTとして活動 (HP: www.franzi.ist)。複数のレストラン向けに食器や、一般向けに暮らしのうつわをデザイン、制作(オーストリア・ウィーン)
2021年〜 ニューデザイン大学講師 「実験的なプラスチック」

 

 

作家のことば

私はオーストリア出身のセラミックデザイナー兼陶芸家です。ウィーンのスタジオでは、磁器と陶器での食器制作をしています。磁器は鋳込み、陶器はろくろを使い、主にカップ、皿、ボウルを制作します。私はプロダクトデザインを勉強した後、陶芸学校に通いろくろを学びました。ライノセラスと呼ばれる3Dプログラムを使いデザインをデジタル化、全体のバランスがどのように機能するかを確認した後、オリジナルの材料を使い制作します。
私は、多くの偉大な作家が益子で暮らしていること、陶芸の歴史、そして陶芸に対する異なるアプローチについての熱い交流が可能なことなど、益子についてたくさんのことを聞いています。スタジオにいるとき私はたびたび、「良い焼き物とは何か」と考えています。私は益子に住む作家たちの異なる視点を学び、それを作品のインスピレーションにしたいと思っています。滞在中は、ボウルや花瓶のような一点ものを作ることに集中し、美術館の展示品や人から聞く話、益子の素材、風景からも刺激を得たいと思っています。

 

関連イベント

オープンスタジオ

2023年10月19日(木)、10月26日(木)、11月9日(木)午後2時~午後4時
場所:陶芸工房

記念講演会&制作実演

2023年10月15日(日)午後2時~午後4時
場所:益子国際工芸交流館
講演テーマ:「陶芸のデザイン −工芸とデジタル技術の対話−」
※通訳あり

成果展示

2023年11月18日(土)〜19日(日) 午前10時~午前12時/午後1時30分~午後4時
場所:益子国際工芸交流館
普段作っている作品と、益子での滞在制作の成果作品を披露します。
※滞在作家が会場にいない時間帯もあります。

 

※いずれも入場無料、通訳あり。
※講演会のお席を確保したい方は、お電話にてご予約ください(0285-72-7555)。

内容は変更になる可能性があります。
最新情報は当館公式SNSアカウントで発信します。

 


石田和也/Kazuya Ishida
(陶芸家・備前)

滞在期間:2023年10月25日(水)-12月8日(金)

 

略歴

1986年 備前市伊部に生まれる
2007〜10年 備前焼人間国宝 伊勢崎淳に師事
2011〜12年 渡英、リサ・ハモンドの工房やウィッチフォード工房で研鑽を積む
2015〜18年 オックスフォード大学より招聘、オックスフォード穴窯プロジェクト 日本推進リーダー
2017年 セラミックアート・ロンドン出展
2019年 オカヤマアワード 作家・クリエイター賞受賞
2022年 天満屋岡山本店にて個展「石田和也 陶展 −螺法、そして備前磁器へ−」
2022年〜 オーストラリアでレジデンスを行ったり、各国でワークショップの講師を務める(オーストラリア、インドネシア・バリ島、香港)

 

 

作家のことば

800年以上薪窯の歴史を持つ備前焼の里、備前市伊部に生まれました。父も備前焼を生業としていたり、幼なじみの家にも薪窯や大量の割木があったりと、物心がつく前から陶芸が当たり前の環境で育ちました。
高校卒業後、軽い気持ちで陶芸の世界に入り、4年間の弟子入り期間を踏まえて少しずつ陶芸の奥深さや作品作りの愉しさに気付き始めました。
20代半ばからイギリスを中心に海外での陶芸生活の期間を経て、陶芸は人生との関わり方において仕事としても生き方としても多くの学びがあり、長い歴史の中で変化しながら常に目の前には可能性があり、挑戦する意欲を与え続けてくれる存在となっています。
粘土や素材、良し悪しではなくそれぞれに特徴があり、扱い方次第で唯一無二の造形へと変化していく過程の中に自分なりの携わり方があり、技術、経験を経て乗り越えられる壁があり、薪窯のように多少の不確定な要素が思いがけない結果を与えてくれるところに陶芸の面白さを感じています。
近年、備前市の鉱山で自ら採掘した磁器での作品づくりに取り組んでいます。本来の備前焼の粘土とは色も性質も特徴も全く異なる素材ではありますが、初めて素材を見たときの感動が原動力であり挑戦したい大きな課題となっています。益子での滞在制作の中で色々な角度から素材に触れ、自分の表現方法として扱える素材にする機会となればと思います。

関連イベント

オープンスタジオ

2023年10月26日(木)、 11月9日(木)、 11月16日(木)、 11月23日(木・祝)午後2時~午後4時
場所:陶芸工房

記念講演会&制作実演

2023年11月11日(土)午後2時~午後4時
場所:益子国際工芸交流館
講演テーマ:「世界が日本の陶芸家に求めるものとは」

成果展示

2023年12月1日(金)〜3日(日) 午前10時~午前12時/午後1時30分~午後4時
場所:益子国際工芸交流館
普段作っている作品と、益子での滞在制作の成果作品を披露します。
※滞在作家が会場にいない時間帯もあります。

 

※いずれも入場無料
※講演会のお席を確保したい方は、お電話にてご予約ください(0285-72-7555)。

内容は変更になる可能性があります。
最新情報は当館公式SNSアカウントで発信します。